心淋し川読了とルバーブジャムのフレンチトースト
心淋し川(うらさびしがわ) 西條奈加
- 心淋し川 (集英社文芸単行本)
- 集英社
- Digital Ebook Purchas
直木賞受賞作。
受賞のニュースを聞いて図書館で予約し、やっと順番が回ってきました。
7ヶ月待ち!
「心」は表面に表れないから「うら」と呼ぶのでしょうか?
ぱっと見にはわからない人々の「うら」の話、
どこかで時が止まってしまった人々が主人公の短編が
心淋し川でつながり、相互に影響し合って
より味わい深いストーリーが展開する。
読み初めは「いまひとつだなぁ、これが直木賞?」と
思ったけど、読み進めるうちに面白くなってきた。
「その川は止まったまま、流れることがない。
たぶん溜め込んだ塵芥が、重過ぎるためだ。」
読了後、改めて書き出しを読むと、重みが増している。
後味が悪くないのは、暗闇に薄灯が見えるような気がするからかも。
時が止まったままの人も、何かのきっかけで動き始める。
生きることは変化を受け入れることでもあると思う。
動き出した人たちの未来に、光がありますように。
悲嘆も無念も悔恨も、時のふるいにかけられて・・・
そのさきにあるのは寂寥。
さらにその先にあるのは死?それとも生き直すこと?
それを選ぶのは自分なんですね。
久しぶりにフレンチトーストを作りました。
ルバーブジャムの使い道がサンドイッチばかりで飽きたから。
ジャムが熱でトロリとし、ルバーブの酸味も増して
それなりに美味しい。
本を読んでいると、家事一切をしたくなくなるので
食事をスキップするか、お菓子ばかり食べてしまう傾向が・・・。
フレンチトーストは夜のうちに下ごしらえしておいて、
焼いただけ。油断して焦がしてしまったのが残念!