団地日記

築50年越えの団地暮らし ✳︎✳︎✳︎のんびり老後の準備始めました✳︎✳︎✳︎ 

番猫とマティスとフェルメール(玄関ディスプレイ)【団地リノベーション】【老い仕度】

都内の新築マンションから、
築50年越えのマンションに引っ越しました。

引っ越す前のマンションの玄関アプローチ。
ディスプレイスペースもマンション購入の決め手の一つでした。
訪問した人が最初に目にする場所だから大切にしたい。
季節ごとに変えて、楽しむ生活が理想でした。


だから、リノベーションして玄関に作りました。
「ただいま」と疲れて帰ってきても明るい気分になりたくて、
おめでたい感じの朱色の壁紙にして。


ここは本来、和室4.5畳のお部屋の入口扉があった場所。
入口を塞いで壁を作り、飾り棚と明かりとりの窓を設置しました。


玄関ディスプレイの改善は
・効果的なディスプレイを考える(6月までに)
ぐらいでしょうか。
壁紙が派手なのが問題?
いえいえ、これを活かしてなんとかします。


引っ越し前の玄関と随分イメージが変わったけど、
変わらないのは猫の置物とマティスの絵。


猫の置物は20代、就職した自分へのご褒美を探していて、
百貨店の催事で出会いました。
アンデス?南米出身の深いグリーンの色合いが素敵な、
優しい目をした猫に一目惚れして。
番犬ならぬ番猫として約30年一緒に暮らしてます。


後ろ姿も素敵でしょ。


急な引っ越しは実は2回目なんです。
1回目は離婚の時、ほとんど何の準備もできず家を出なくてはいけなくて。
そんな辛い時にマティスの「金魚」と電車の広告ポスターで出会い、
眺めていたら明るい気分になれました。
ワクワクする色彩、もはや辛さを乗り切るお守りみたいな存在です。
あの時を乗り越えられたから、今の生活ができている。
強くなれた気がします。


玄関に飾っている絵はマティスの他にもう一つ、
フェルメール「マルタとマリアの家のキリスト」です。

聖書のお話を題材に描かれたものです。
マルタとマリアの家に招かれたキリスト、
マルタはキリストをもてなすため忙しく働いている。
マリアは座り込みキリストの話を聞くだけで、働こうとしない。
マリアをなじるマルタに対してキリストは
「マルタ、マルタ。あなたは多くのことに心を配り、思いわずらっている。
しかし、大切なことは1つしかない。そしてマリアは良い方の選択をしたのだ」
という場面。


私はマルタに似ています。
本当はマリアのように話を聞きたい。羨ましい。
キリストをもてなしたい。だけどどうして一人で頑張っているの?
そう考えてイライラし、なじってしまうはず。
キリストの言葉がマリアの味方をしているように思えて
自分はダメだとガッカリし、
後になって人をなじる心が狭い自分に
悲しくなると言ういつもの展開。


だけど・・・
キリストはマルタに向かって話しかけている。
気づいてほしいから?


大切なことはただ一つ。あなたが選んだやり方で、行動することだと。
マリアはマリアの思う良い選択をし、
マルタはマルタの思うようにしたらいい。
どちらが正しいという問題ではないのだからと言いたかった?


この絵を見て考え、気づいたこと
・自分にとって大切なものを選んで行動し、それで良いと信じる心(自信)を持つ
・自分とは異なる人の価値観を認め、自分の考えを押し付けない
・今大切だと思うことに集中する(全てを手に入れることはできない)


そう行動できたらいいなと思い、玄関に飾っています。

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