団地日記

築50年越えの団地暮らし ✳︎✳︎✳︎のんびり老後の準備始めました✳︎✳︎✳︎ 

本出版で奇跡⁉︎ イタズラ好きな神様に感謝

本出版日、私の生活はいつもと変わらず。
母の介護のため自宅に立ち寄ってから、仕事に向かい、仕事終わりに近所の本屋に立ち寄る予定です。
(自分の本が置いてあったらいいなぁ)



仕事を終えて近所の本屋に立ち寄り、
ありました!
自分の本を本屋で買える幸せ^^
ドキドキしながら、カバーをつけてもらいました。


どうやら3冊置いてくれていたみたいです。
みたいと言うのは、棚に隙間があって1冊売れた
様子だったから。なんと嬉しい〜。
空いた隙間を見つめ、感謝の念を送りました。
買ってくれた人に届いてくれ〜


実はミラクルは朝おきていました。
仕事前、母の自宅に立ち寄った時、
見たこともないワンビースを着て出てきたのです。


何がミラクルかと言うと
ワンピースやスカートを着ることは

ここ10年以上ない、それどころか多少汚れても着替えることを嫌がるぐらい。
そんな母が・・・キレイなワンピース姿で
まるで「出版おめでとう」と祝福しているみたい^^
おかげで今日が特別な日だと思えたよ。


数日前に本を出したことを母に話したけれど、
理解できなかったようでした。
もちろん今日が出版日だなんて知るよしもない。
偶然の出来事は神様のいたずら。


出社時刻が迫る中、こんな姿はもう見られないかもと
「素敵だね〜、いいね〜、似合うよ」と
泣きそうになりながらカメラ小僧並みに

スマホで激写。


「部屋を整理して出てきたから、着てみた」と言う母。スカート姿は子供の頃に見たきりだよ、私。
着慣れない服だから、仕事から帰ってくる頃には着替えているはず。出社時間は迫っているし、雨も降っているから写真を撮っている場合ではないけど、チャンスを逃せない。


「こんな時、どっちを選ぶ?」
神様は意地悪だなと思うことはよくあります。
「今日の私はどっちも選ぶよ、諦めない〜」
ギリギリセーフで職場に駆け込みました。
なんとも慌ただしい朝、出版の感慨に浸る暇もない。


本屋で自分の本を購入し、ウフフな気分で母の自宅を
訪れたら、またしても想像を超える驚きの光景が!


これこそ奇跡⁉︎
ワンピースを着たままで
こたつに寝転んで私が書いた本を読んでいる!!!


「おおっ」(本を読む姿もかなり久しぶり)
またしても激写するおバカさん^^
どうせならと本を持ってもらい記念撮影 ↓ 


(なんでこんなことさせるの?と不思議顔の母)


この本がどうして家にあるのかわからないけど
(この前説明したんだけどね・・・)
あったから読み始めたそう


母 「この人ね、私とよく似ているのよ。
   離婚して、一人で団地に住んで・・・」
私 「ヘェ〜、知っている人なんじゃない?
母 「知らないよ。まだちょっとしか読んで

   ないけど、この人まだ若いのに本を書いて

   すごいね〜
私 「えっ?今なんて言ったの」
母 「まだちょっとしか読んでない」
私 「いや、まだ若いのになんだって?」
母 「私と似てるんだよ、団地暮らしで・・・」
私 「いや、そのあと。本を書いてどうだって?」


結局、もう一度聞きたいと思った母からの褒め言葉は
引き出せず残念な私。
でもおバカで幸せな時間を過ごせました。


神様は意地悪でいたずら好きですね。
出版日に起きた偶然の出来事は、
私が想像もしなかったことばかり。
いつもと変わらないはずの1日を
特別な日にしてくれた天真爛漫な母、
憎たらしいけど憎めない所以です。


ワンピースを着て、娘が書いた本を読む母親。
普通のことのように思えるけど、
普通じゃないことを知っているからこそ

奇跡に感じます。
悲しみも喜びも表裏一体。


私が年老いても、こんな日があったことを

覚えていたい。冥土のみやげ話として

閻魔様にも聞いていただこう^^



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54歳おひとりさま。 古い団地で見つけた私らしい暮らし
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