団地日記

築50年越えの団地暮らし ✳︎✳︎✳︎のんびり老後の準備始めました✳︎✳︎✳︎ 

一汁一菜でよいという提案

先月読んで感激した
「もうレシピ本はいらない」 
著者:稲垣えみ子 マガジンハウス


一汁一菜のシンプル調理で
食事作りが気楽になりました。
本の影響でぬか漬け生活を開始し、
今も続いています。


あれもこれもしなくちゃと思うと
プレッシャーで身動きができなくなるけど、
これだけでいいとわかると
逆にやる気になるのだから不思議^^


手抜きの食事をさらに後押ししてくれそうな本を
他のブロガーさんが読んでいたので、
私も借りてみました。



「一汁一菜でよいという提案」
著者:土井善晴 新潮文庫


著名な料理研究家の土井善晴さん、
人柄も料理も素敵です。


料理研究家からの一汁一菜でよいとの提案、
料理は愛情、手間ひまかけて、品数多く・・・等々
今まで受け入れていた呪縛から解放され、
後ろめたさも吹っ飛びます。


土井さんの提案する一汁一菜とは、
ごはんを中心として、汁(みそ汁)と菜(おかず)
各1品を合わせた和食の原点スタイルのこと。
おかずをわざわざ考えなくても具沢山のみそ汁で
充分「一汁一菜」だと断言。
土井さんの日々の味噌汁、美味しそうでした。


「和食の身上は素材を生かすこと。素材の持ち味を
引き出すにはシンプルな料理がいちばん」
全くその通りだと思います。


塩だけでも料理は十分美味しい、
素材を味わって食べる口福、実感です。
いろんなものを省いてここに辿り着いたけど、
これって結局原点に戻っただけかも?


子供の頃、祖母が作ってくれたご飯だから。
ご飯とお味噌汁と自家製漬物、
おかずは何かの塩炒めとか、焼き魚とか。
もっと手の込んだ洋風の料理が食べたいと
祖母を困らせていた子供時代でした。


一人暮らしを始めてたくさんの調味料を揃え、
時間をかけて手の込んだ料理も作りました。
それなのに今はズボラ料理派。
50代になって食事が初期化とは・・・
感慨深いです。


土井さんは
「家庭料理はおいしいものばかりである必要はありません」
「すごくおいしい日もあればふつうの日もある」
それでいいのだと言います。


「今日はこんな味がした」と感じることが大切だとか。
何が違うのか、どうしてそう感じたのか考えることを含めて
食事を味わうことになるんだなと思いました。


私は体調が悪い時、料理が美味しく作れません。
料理がまずい時は「もしかして疲れている?」
なんて自分に問いかけます。
おいしい、おいしくないだけでなく
今日の味を感じることは奥が深いですね。


毎日の生活も嬉しい日もあれば、普通の日も、ダメな日もある。
でもそれでいいのかも。
毎日いいことばかりでは、そのうち慣れて喜びも感謝も
しなくなる。恵まれていることに気づけないなんて残念。


50代からは食事も生活もシンプルがいい。
いいことも悪いことも自分の心の糧、人生のスパイス。
そう思うようになりました。



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