50代、アンチ丁寧な暮らしを送っていますが、
40代の私が夢見ていたのは丁寧な暮らしでした。
料理も家事もひと手間かけるゆったり生活に
憧れていました。
忙しかったけれど、自分のことが中心の生活、
今とは忙しさの質が違っています。
生活に手間をかける余裕がまだありました。

マンションのローンを繰上げ返済していたから
お金に余裕はあまりなかったけれど、
ネットで中古の着物を購入し、美術館の展示や
季節に合わせて着物をコーディネートしてお出かけ
するのが楽しみでした。

そんな頃に購入した「つげのくし」
椿が好きで、一目惚れ。
私にしては贅沢なお値段でしたが
手入れして使う丁寧な暮らしへの憧れから
購入しました。

当時は「一生もの」という言葉に弱かった。
一生モノのフライパン
一生モノのカシミヤのコート
一生モノの着物
一生モノの包丁・・・
お金がないというわりに色々購入しています。

つげのくしも一生もの＾＾
椿油で手入れすれば、髪に艶と潤いを与えつつ、
使い続けるうちに馴染んで一生モノの道具に
育ち、ケガレからも身を守ってくれるのだとか。

50代になり、自分の変化にモノが合わなくなって
「一生ものなんていらないなぁ」と思い
手放したものもあったけど、
このくしは買ってよかった。

自分と一緒に月日を重ねて変化していく姿を
みるのが楽しくて、毎朝これで髪をとかしています。
60代、70代の私も毎朝この櫛で髪をとかせたら
良いなぁ、くしの変化を楽しみつつ＾＾

さすがのつげのくしも
50代の髪のパサつき、広がりは抑えられず
最近は母から使っていないヘアクリームを譲り受け
使っていましたが、気に入らない。
ベタベタするものをつけるのは苦手です。

つげのくしを手入れしていてひらめきました。
椿油があるじゃないかと。

髪を洗い、タオルドライして数滴を手に取り、
流さないトリートメントとして利用し始めたら
いい感じ。髪が少し落ち着きました。

余計な添加物や化学薬品も入っていない椿油、
木製家具のお手入れにも使えるし、
値段もそれほど高くない。
しかもドラッグストアで買える＾＾
なかなかいいじゃないかと見直しました。
長年人気の商品には良い理由がありますね。

これでヘアクリームを断捨離できました。