50代、親の介護が始まりました。
出勤前に食事や服薬のために
親のところに顔を出すのが日課です。

最近はいつも何かを探している母。
「ちょうどよかった、財布がないの」
「入れ歯がない」「部屋の鍵がない」
困っているから探して欲しいと言います。

探し物をする時間が一番ムダだから
置き場所を決めていたのに、残念！
これは仕方がないこと、でも忙しいから
「え〜、時間ないのに」とか
「いつもの場所に置いてよ！』とかつい
余計なことを言ってしまう。

イラつきを抑えつつ
朝食の準備と並行しながら探し物。
私「ご飯食べてね、その間に探すから」
（テーブルに次々と食べ物や薬を準備する）
母「これは何？」
私「薬だよ」
母「いつ飲むの」
私「ご飯食べたら飲むんだよ」

母「これは何、薬？」
私「そうだよ」
母「いつ飲むの？」
私「ご飯食べたらね」
この会話が無限ループ・・・される中、
探し物を見つけるため部屋を移動すると
なぜかお茶碗を持ったままついてきて
食べ物が溢れる・・・。

私「座ってご飯食べてよ」
母「姿が見えないから帰ったかと思って」
私「帰る時は声かけるから」
母「そう」
と言いつつもそばから離れてくれない。
キッチンに母を戻して、探し物を再開。
見つけてキッチンに戻ると

母「これはいつ飲むの？」
の無限ループが再開、まだやることが
残っているのに出勤時間は迫ってくる。

私「もう〜ご飯の後だって言ってるでしょ！」
（探したり掃除したりでイラつきマックス）

母「・・・これ美味しいから全部食べていい？」
（ムムッ、私の手料理のことだ）
私「いいよ・・・」
（ご機嫌取り？でもカワイイこと言うね）

美味しそうにもくもく食べる姿も「カワイイ」
時々カワイイところをみせてくる。
９割憎たらしくても１割が可愛くて、
それで和んでしまうのだからカワイイは最強！
日々こんな状況で
出勤時間ギリギリセーフと慌ただしく
心穏やかに過ごせる日はなかなか来ない。
朝から疲れ果てている50代・・・。

子供の頃、気が強い私に母はよく説教しました。
「気立ての良い子になりなさい」と。

気立て良く、気立て良く・・・と思い出すけど
ごめんなさい、やはり無理でした。
でも気が強いからこそ、
人生いろいろ乗り越えられたのかも＾＾