ポカポカ日の当たる場所で見つけたふきのとう。
「春だねぇ」とほっこり。

フキノトウを見つけると嬉しくなるのは
春を感じるだけでなく、祖母に褒められるから。

大正生まれの祖母は手作り上手でした。
実家の食卓は、祖母のお手製保存食が並びます。
早春、雪溶けした地面から蕗のとうを見つけて
祖母に持って行くと大喜び。
「もっと持ってきて」とお願いされ、
小学生の私はハリきります。

祖母が作る蕗味噌、天ぷら、油炒め、
苦味があるけど、それが美味しい春のご馳走。

蕾が開いていないのが祖母のお好み。
今回はどうでしょう？
「この２つは特にいいね」と褒めてくれるかしら。

祖母が亡くなってから懐かしく思い出すのは
日々の些事、何でもない時間ばかり。
素朴な料理、質素な生活、
もっとちゃんと見ておけばよかった。
ありふれた時間が
実はかけがえのない時間だった。

祖母が作っていた蕗味噌は買えば1000円前後、
購入するようになって、その価値を知りました。
値段は高いけど、味は断然祖母の勝ち。

光熱費、消耗品、食料品、何もかもが高い今、
祖母を見習い手作りで豊な食卓に。
高級スーパーで見かけたトマトのオイル漬け、
買いたいのを我慢して手作り。

プチトマトを干してオリーブオイル、ニンニク、
キッチンハーブをちょい足ししてできました。
辛いのが好きなので、唐辛子も追加。
買えば1000円以上するけど、安い時期に材料を
購入したので、200円前後で作れました。

パスタや炒め物に使うと美味しい♪

オイル漬けは簡単で使い勝手がいいので
今年はフキノトウのオリーブオイル漬けに
挑戦してみます。
出来上がりが楽しみ〜