映画「ラストマイル」 効率優先、便利さの裏側
※画像お借りしました。
テレビドラマ「アンナチュラル」「MIU404」が
とても面白かったので、そのドラマの同じ世界で
起きたサスペンス映画というだけでワクワク^^
気軽にサクッと楽しめる娯楽映画だと思って
観たら・・・考えさせられました。
舞台は巨大ショッピングサイトの物流センター、
ブラックフライデーに向けて大忙しな現場で
起こる爆破事件。物流を止めたら経済的な損失は
大きく、死者が出ているけれど止めるわけには
いかない。
人が死んでもベルトコンベアーは
一瞬しか止まらない。人の命よりも利益、
効率が優先される世界は歪んでいる。
全てはお客様のために・・・
会社が押し付ける詭弁を論破できないけど、
「それは違う」と心が叫んでいました。
何かがおかしいはずなのに、
その会社の一員だったなら、
有能と認められたくて、昇進したくて
人が死んでいるのに痛みを覚えるより先に
ベルトコンベアーを動かし続ける方法を考えて
いるかもしれない・・・と思うと怖いです。
夜にポチッた商品が
送料無料で翌日に届く便利な日常。
その裏にはこんな世界があることは
想像できたはずだけど、
見ぬふりしてたんだわ。
「効率がいい」「お得が好き」な私、
誰かを苦しめたいわけではないけど、
加害者側ではあるのよね。
適正労働、適正価格は
結局自分のためでもありますね。
便利な世界の実現で私たちが失ったものは
「待つ時間」かも。
待っている時間はワクワク、ドキドキ。
トキメキが続く時間でもあり、
楽しい時間でもあったはず。
時間に追われて心が麻痺し、
人の辛さや悲しみに鈍感になりつつあるのは
私も同様で、映画を観てハッとしました。
火野正平さんが演じる親子の配達業者、
とても味があって、人間らしくて良かった。
会話も心に沁みました。
どんなに仕事ができても
優秀だと他人から言われても
それで死んでしまったらもったいない。
誰かを思って泣けないなんて悲しいわ。