「そこに定食屋があるかぎり」に学ぶ 美味しくて、ちょっと幸せで必ず元気になれる街の食堂
「そこに定食屋があるかぎり」
著者:大平一枝 出版社:扶桑社
大平さんの本は、そこにあるものを通して
人生の喜び、哀しみや愛おしさを
感じさせてくれます。
「東京の台所」
「それでも食べて生きてゆく 東京の台所」
では、その装置が台所でした。
台所から人生を垣間見る・・・
台所の変化はその人の心や生活の変化。
人生は大変なことも多いけど、
それでも毎日ご飯を食べて生きていく、
生き方は違ってもその姿に心動かされました。
今回はその装置が台所から食堂に変化。
チェーン店やデリバリーにおされ
絶滅寸前と言われる街の定食屋さん。
身近な街の定食屋さんを取材し、
ここぞとばかりにうまいもんを紹介しています。
その店の看板メニューの生い立ちや
店を支える常連客、店主の心意気、人生など
独自の視点で面白く、時にホロリとさせられる。
こんな定食屋さんがあったんだ!
と知れば知るほど食べてみたくなるメニュー。
絶滅危惧されているだけあって、
早く行かねば閉店しちゃうかも⁉︎
街の人に愛される、
ちょっとレトロな佇まいの定食屋さん。
末長く営業続けて欲しいけれど、
それが叶わないなら
せめて多くの人の記憶に残して欲しいと
思ってしまうような
お店がたくさん掲載されています。
掲載店舗が東京近郊なので、
これから食べに行こうと付箋つけまくりです^^
大平さんの本はまだ数冊しか読んでいないけど、
そこに描かれた人たちのリアルに心が動かされます。
丁寧な取材をされる方なんでしょうね。
一定の距離をとりつつも温かな眼差し、
失いたくないものだからこそ、
その思いを冷静に大切に描いているのかも。
バタフライエフェクト、
ちょっとしたことが大きな変化のきっかけになる。
取材してもらうことで、それがきっかけで
自分や周囲に変化が起きることはありますね。
素敵な定食屋さん、未来に生き残って欲しいです。
掲載店舗の定食屋さんだけでなく
団地の近くにも素敵な定食屋さんがあります。
そろそろランチ食べに行こうっと^^
